.....no river, no life。

「川がなくては生きていけない」ではない。「人生常に川と共にある」である。
が!。
東京オリンピック開催中に生まれたオレは、川を知らずに育った。川辺に暮らしたことなどただの一度もない。
渋谷区・神山町・宇田川遊歩道。そこに山/川/谷の文字はあっても、オレが見たのは高台と坂と遊歩道だけだった。
4度の引越/5軒の家、幼稚園、学校、職場、事務所.....。
生後40年以上が経ち、オレが知った事実は、それらが全て川沿いであること。それも埋め立てられたのではなく、蓋をされた川達が、"暗渠"という道となってオレの足元を今も流れ続けていること。
そしてそれらの川達は、その殆どが"東京オリンピック"という国家事業のために隠された、という事実。高度経済成長の影で、安全と文化のためにひっそりと姿を消した小川達。更に、その川達は全て繋がっていたこと。

"春の小川"誕生から、たったの97年。
ヌクヌクと安全に育った都会っ子はオトナになり、そして初めてコドモのように疑問を持った。

「東京オリンピック/オレの誕生時に、いったい何があったんだ?」

.....ソイツを知らずには生きられない。それがno river, no life。
序章〜足元〜
第一章・ふるさとは宇田川
第一章・第一節/オリンピック・ベイビー誕生
第一章・第二節〜宇田川源流へ〜/初台川
第一章・第三節〜宇田川源流へ〜/上原支流
第一章・第四節〜宇田川源流へ〜/富ヶ谷・神山支流
第一章・第五節〜宇田川源流へ〜/神泉支流、松濤公園からの流れ
第二章・春の小川に逢いたい
第二章・第一節/春の小川はさらさら流る
第二章・第二節/春の小川はどこから来るの?
第二章・第三節/春の小川を求めて
第三章・トーキョー・ウォーターワークス
第三章・第一節/奇跡の大水道・玉川上水路
第三章・第二節/玉川上水路の橋達
第三章・第三節/命短かし・玉川上水新水路
第三章・第四節/名もなき双子川・神田川笹塚支流
第三章・第五節/和泉を巡る水源と河川
第三章・第六節/幡ヶ谷地区の"謎"
第三章・第七節/神田上水助水路と角筈・十二社・淀橋
第四章・where is 渋谷川?
第四章・第一節/渋谷川の源流を訪ねる
第四章・第二節/渋谷川源流・内藤新宿
第四章・第三節/渋谷川下流・渋谷村
編集中記
第五章・桃園川complete
第五章・第一節/高円寺は桃の園
第五章・第二節/六ケ村分水と天沼弁天池
第五章・第三節/"緑道"悲喜交々
編集中記2・番外編 "NHK 熱中時間日記" 2008/11更新
以下2009/01 更新
第五章・第四節/限りなき挑戦・天保新堀用水物語
第五章・第五節/天保新堀用水・検証編
第五章・第六節/消えた街・馬橋
第五章・第七節/阿佐ヶ谷川と呼ばれた流れ
第五章・第八節/桃園川北側支流
第五章・第九節/小沢川との切ない縁
第六章・熱中時間がくれたもの
第六章・第一節/春の小川に逢いに行く
第六章・第二節/河骨・宇田川・復流路
第六章・第三節/旧道と島状緑地
第六章・第四節/立石橋と五石橋
キューちゃん号で行く春の小川大冒険 2010/01 更新
第七章・"渋谷・朝霧ヶ瀧伝説" 2010/01 更新
第七章・第一節/伝説序章 "朝霧と撫子姫"
第七章・第二節/渋谷南部の地形
第七章・第三節/生誕の地・桜丘
第七章・第四節/鴬谷と三田用水
第七章・第五節/西郷山と代官山
第七章・第六節/駒場野と空川
第七章・第七節/道玄坂と円山町
第七章・第八節/伝説検証
第八章"もうひとつの「春の小川」" 2011/01 更新
第八章・第一節・春の小川の数奇な運命
第八章・第二節・代々木川・上流域
第八章・第三節・代々木川・下流域
     第九章・唱歌"春の小川"生誕100周年記念 特別対談
「田原光泰×加瀬竜哉」2012/01 更新
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