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9月某日@初台川 |
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ロケ3日目。
前回の2連チャンからやや間が空いたので、その間にS水氏とメールや電話でアレコレ打ち合せ。今日は「生まれ故郷の宇田川、その源流というか、"最初の一滴"みたいなものが欲しい」とのリクエスト.....フム、JICAの池か、松濤公園か.....いや、最も意外性の高い、初台川の湧き水ポイントにしよう。
.....あいにくの空模様、集合時間を少々ずらすも晴れず、時々落ちる小雨の中ロケ敢行。ま、雨もいいさ。実際雨男のオレは探索中に良く降られるんだし。 |
京王新線初台駅前からロケ車で甲州街道/玉川上水緑道沿いを走り、パーキングへ。
「加瀬さんって、ホントに暗渠沿いに暮らして来たんですね〜」
そーなのよ。狙ってナイんだけど.....。
「いやあ、最近、道が全部暗渠に見えて仕方ないんですよ」
.....社交辞令としては、まあ30点ってトコか?(爆)。本当に特徴が解ってりゃ、全部そう見えるワケナイんだから。でもま、S水氏が相当な"熱中人"だ、ってことは良く解った。逆にそうでなけりゃ、ドキュメンタリー番組の密着ディレクターなんて務まらないのかも。 |
.....かつての広大な水田地帯である"初台田んぼ"の真ん中を貫くように流れていた初台川。玉川上水の脇に水源を持ち、山手通りを超え、代々木八幡山をグルッと迂回して宇田川へ注ぐ上流河川。階段に埋め込まれた田端橋、その脇の側溝からユラユラと湧き出る清水。
「ホントだ.....」
眼の前がオペラシティ/新国立劇場という都会で眼にした驚きの光景。かがんで指を濡らし、口に持って行く。雨のあとで少し淀んでいたが、紛うことなき湧き水である。
「この水がこの台地から流れ、宇田川へ注ぎ、渋谷川と交わり、そして古川となって東京湾へ注いでいるんです」途中が下水道幹線となっている以上その通りには行かないが、物理的にはそういうこと。真ん中を下水にしたのはオレ達現代人なんだから。 |