flower travelin' tour+instore@ishinomaki
'07/04/03〜04/29 神戸/広島/山口/福岡/熊本/東京/石巻  2007/05/31 up
4/21(土) 晴れ
さあ、約10日間のblankを空けていよいよflower travelin' tour final@東京。会場はflowers生誕の地、品川kamikaze house。.....詳しいことは加瀬コム内のまるたメモを振り返って貰えば解ると思うが、元はと言えば'05年春にオレが「自分で歌ってみたい」とひとりでstageに立つことを始め、その度にguestとして力を貸してくれた女性singer達の声を世間に広めたい、と言うところから生まれた企画。'05年6月にサヤカ、8月が音瑠、12月はkazmy。皆、ここkamikaze houseで共に歌った愛しい花達。そしてmastering時にオレを泣かせた経歴の持ち主カエル、オレ自身がいつも世話になってる音楽制作集団ave;newで一際異彩を放つ存在だったU-key。皆が始めて一同に介したのも、'06年11月にここで行われたflowersのpre-eventだった。.....あんまり言うことじゃナイんだけどね、けっこう本当にCD出せるか解んないような酷い状況だったことも実はあった。でも今こうしてtour finalを迎えられるのは全て周りの皆さんの協力と花達の頑張りがあってのこと。そのために費やしたものなんて何も惜しくはない。11/18にここのD.J.boothで皆にした約束を、オレは守ることが出来た。そして、帰って来た。皆、ありがとう。
finalに行うliveはいわばflower travelin' tourの集大成。11月のようにオレがmain D.J.としてtourを振り返り、花達はtourで得たもの、欲したものをこのfinalで東京の皆の前で披露しよう、と言う企画。よってstyleはacoustic live、つまりサヤカimpossibleとholysはband形式では演らないし、U-keyは座って歌う。.....言い換えれば、fanにとっては"レアな"liveとなる。そして、1月発売のflowersのpromotion eventとしては実質的なfinal、同時に参加member達がflowersを通して如何なる成長を遂げたか、を披露する場でもある。

ただいま、大島マスター!
14時半、10日振りのpeepと共に会場入り。P.A.担当のAちゃんとeventの準備開始。15時、ぞくぞくと花達が集まり始める。kamikazehouseの大島マスターも「皆、一回り大きくなって帰って来たんじゃないの」と嬉しそう。
今回、オレは基本的にstage上にベタ付き。macintoshをsetし、guitarを弾きながら花達のオケの所謂"ポン出し"係も兼任。D.J.で幕間を繋ぐstyleはいつも通り。楽器群はmacintosh/オレと音瑠のguitar、カエルのkeyboard以外は使用しない。drumsのような大きなsetを使用しないため、各singerごとの入れ替えは比較的smoothに運ぶよう準備出来た。rehearsalもほぼ順調、このrehearsalで初めて各自が今日どんなstyleのliveを行うのかを眼にする。ちなみにカエルはいつもsound checkをmainに断片的にしか演奏せず、言わば"手の内を見せない".....楽しみにしてるよ。
18時、D.J.marutaの"いつもの"選曲(女性singerモノonly)によるD.J.がスタート、18時半にこの日のトップバッター、U-keyがstageに上がる。1曲目はballadナンバーの"love letter"、背の高い椅子に腰掛けたU-keyがオレのguitarのみで歌いあげる。
.....実はこの10日間の間に、U-keyはある悩みを打ち明けてくれた。もちろん内容は言わないけど、singerが誰しもブチ当たる壁、オレの答はこの日のstageに用意した。君が良い歌を大事に歌った時、きっと誰もが「U-keyってこんなに凄かったんだ!」と驚くよ。
.....振り付けもdancerも派手なオケも使わず、ひとつひとつの言葉/melodyを大切に歌うU-key。隣にいるオレの視界には君に釘付けになってるaudienceが映っていた。
続いてU-keyが最近賞を頂いたと言う"時の風"。hip-hopでもR&Bでもないballadを、U-keyがこんなにも奇麗に歌い上げるなんていったい誰が予想しただろう。続いて"lovin' you"、tour同様カエルがguest pianistとしてstageに呼ばれ、またオレと3人でしっとりとplay。lastはfinalだけのspecial、flowers収録曲の"Junoesque"を、オレとサヤカでchorus partを分け合って披露。自らの肩書きに"若き実力派singer"と言う言葉を増やし、U-keyは笑顔でstageを降りた。
続いて2番手はholys。とは言え、今回は実質的にkazmyひとりによるstage。自らのCD"H"に収録されている曲を中心にオケ相手/ひとりのstage、そう、CATVの収録でtryした形態。Tシャツにcowboy hatをかぶり、背後にbandを従えたかのようなhigh tensionで"Romanesque"〜"オレンジ"〜"ハロー"と立て続けに3曲を熱唱。彼女は彼女でこのtourを機に心の中に変化が齎されたようで、MCでは今までに語られたことのないholysの秘密についても披露。flowers収録の"渚とエメラルド"、オレのguestで出て貰った際にもplayした"木枯らしエナジー"。表情豊かにひとことひとことを大切に歌う。NACK5"flowers"でも披露した新曲"SKANPINg."、そしてオレ自身がfavoriteとする"after all"。
ここまでオケ相手に息着く暇もなく披露されたひとりstage、最後は彼女自身の提案でオレとカエルによる"ペンダント"。"I can do, I can do....."君なら出来るさ、kazmy!。
3番目に登場はサヤカimpossible。我々はとにかくこのtourでstreet liveによる大いなる手応えを得た。よって今回は全編オレのacoustic guitarと歌だけ。up beatの"rainy day"、flowers収録の"change"。サヤカは今回のtourで「露出が激し過ぎた」と反省(爆)、今日は(やや)控えめな黒いdress。3曲目に"楽園"を演ったところで「では、このtour中に作った曲を.....」と、ふたりとも椅子に座り、出来立ての新曲"君がいたから"を披露。ふたり組unitとは言え、flowersに於いてはproducerと参加singerと言う関係。お互い別の想いで迎え/過ごしたtourだが、こうして共に音楽を生み出す際のベクトルには良い影響を齎してくれた。続いてそろそろ御馴染みの"禁じられた恋"、最後に"ランデヴー"でaudienceの皆さんの手拍子を頂き、サヤカimpossibleのstageは終了。

御馴染み長谷川雄啓氏登場
そしてここで、忙しい合間を縫って駆けつけてくれたFM NACK5"flowers"のpersonality、長谷川雄啓氏とオレのsuprise talk。何が忙しいって、プロ野球seasonが始まり、この日も所沢の西武球場から試合終了後にdashで来てくれた、と言う状況(ちなみにこの日lionsは負けちゃいました)。現在podcastでpersonalityを務めるオレからすれば、花達を育ててくれた恩人でもある大先輩。talkの方は主役である花達にやや気を使いつつ(笑)。番組終了後もこうして花達の応援に駆けつけてくれる長谷川さんに心より感謝します。
4番目の登場はカエル。常にmy paceな彼女にとっては、この日のfinalもある意味普段と変わらない"ひとり弾き語り"と言うスタンス。.....が、正直この日のset listは.....タイヘン勝手な解釈、同時にマチガっていること確実、ではあるが、まるでオレのために組まれたかのような内容だった。1曲目、新曲。どことなく寂しげな彼女の影、その内面にあるものは現実のものだった。言葉にならない。続いて"アビニョン"。素晴らしいのひとこと。tourの想い出話を挟み、彼女自身のアルバムでもカヴァーしている"ケセラセラ"。圧巻。そして4曲目。オレがカエルのソロ・アルバム"三丁目のシャボン玉"をmasteringしてる時、歌声/歌詞、そしてカエルの世界に引きずり込まれ、いつの間にか涙が溢れたと言う伝説(.....)の楽曲"ピッピの銀のかみどめ"。.....ひとりの"曲書き"として、オレはこの曲に嫉妬を覚えます。同時に、その世界にピッタリな貴女の声も。この曲を特等席で生で聴けた感激は言い表せない。5曲目は同じアルバムのハイライト・チューン"かもめのゆくへ"。こんなにも全編に渡って切ないカエルのliveは初めて。今、この瞬間に貴女が歌いたいもの。それがオレには愛おしかった。
.....で、最後はやっぱ"ボサノバティック"だ!。コレがカエルだ!!。オレも踊っちゃおっと!!!。
ここでオレからお集りのaudienveの方々にflower travelin' tourの詳細報告。生放送からこの時点でまだ放送が完了していないものまで、8日間に渡るmedia jack tourの日程と成果、そしてstreet liveなどに関しても話した。こうして無事に帰って来て報告出来ることの幸せを噛み締める。
.....あそうだ、ここで割と良く聞かれる"毎回どうやって出演順を決めてるのか"への答を(今かよ!)。ここまでflowersの公式なliveは全部で4本。具体的にあげると、
'06/11/18 "flowers in the night vol.1"@kamikazehouse
1.サヤカimpossible 2.水垣"カエル"雪絵 3.音瑠 4.holys

'07/2/15 "flowes in the night vol.2 -bloom-"@chelseahotel
1.音瑠 2.水垣"カエル"雪絵 3.U-key 4.holys 5.サヤカimpossible

'07/4/7 flowers vs super eleking@loghouse
1.サヤカimpossible 2.holys 3.音瑠 4.水垣"カエル"雪絵 5.U-key

'07/4/21 flower travelin' tour final@kamikazehouse
1.U-key 2.holys 3.サヤカimpossible 4.水垣"カエル"雪絵 5.音瑠

「皆さ〜ん帰って来ましたよぉ〜」
1回目の'06/11/18のpre-event、この時はまだカエルとU-keyの参加が正式に発表されていなかったためカエルはguest扱い、U-keyとはtalkだけを行ったのだが、狭くmixerのchも少ないkamikazehouseで5人編成のholysを演るためにはトリしかあり得なく、アルバムのproducerが在籍するサヤカimpossibleは遠慮もあってopening、が正直なところ。2度目の'07/2/15のchelseahotelは発売記念eventであると同時にラジオ放送の為にlive recordingを行っていた。その都合で、編成/楽器の少ない方から順に演り、かつlastに皆で歌う"song of flowers"があり、この曲でオレを含めたサヤカimpossibleのバック陣+ave;newの根本嬢の鍵盤、と言う大所帯のためにこうなった。3回目、4/7の山口は単純にアルバム収録順。そして、4回目の今回は演奏曲の少ないU-keyをトップに、そしてトップをやってまだトリをやってない音瑠を最後に、と言う決め方。まあぶっちゃけですね、どの順で観て頂いても良いワケですよ。ただ、毎回違ってる方が新鮮でしょ!。
と言うワケでflower travelin' tour final、トリを飾るのは音瑠。.....彼女は最後まで"ひとりだけ"のstageを選んだ。今回、年長者であることも手伝ってか、彼女がtour全体を通してleader shipを取っていた。その音瑠がfinalに"ひとり"を選んだのには当然理由がある。オレは「このtourでもっとも"何かを見つけた"のが音瑠だと思う」と彼女を紹介。初めてのトリに少々緊張しながらもliveで御馴染みの"ビギナーズ"でスタート、"そこにあるもの"、"雨あがり"と続き、flowers収録曲の"君の唄"、"言葉に出来ない気持ちが心に溢れ出す"。.....そこにいるのは、P.V.でとびきりの笑顔を魅せている音瑠でもなく、TV収録で弾けていた音瑠でもない、いつもの音瑠がそこにいた。サビの合唱が印象的な"One Day"、そして彼女なりのmessageを込めて"明日"で音瑠のstageは終了。花達それぞれが、このflowersと言うprojectを通じて咲いた、現在の姿がそこにある。

song of flowers@final
eventの最後は花達とオレだけによる"song of flowers"。acoustic guitarだけでしっとりと歌う"song of flowers"、花達ひとりひとりのsolo partを横から見ながら、それぞれにオレなりの感謝を込めてguitarを弾かせて貰った。そして合唱。kamikazehouseで始まったflowers project、終演後の舞台挨拶、全員が深々と頭を下げ、オレは特等席/花達の隣で鳴り止まない拍手を聞いていた。
さあ、5人の花達の歌声を世間の皆さんに届けたい、と制作したflowers。本来ひとりで活動し、頑張って来た彼女達がこのprojectを通じ、更に大きく花開いてくれることを願う。全員で記念撮影をし、kamikazehouseのカウンターで軽く乾杯。皆、頑張れよ。んでサヤカ、来週は君の出身地である宮城県石巻でflowersのinstoreだ!。
.....ちゅうワケでまだまだflowersの旅は続くのだったのだった.....。
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