あ、なんか学会チック。
すみません、分不相応で。持論ぶちまけるとか、あの、そんなんじゃないんで(爆)。 |
先ほど、カワウソは狐狸の類とされ、人間を化かすもの・悪さをするものと言い伝えられていたと述べました。有名な本所七不思議のひとつ、「置行堀」(おいてけ堀)もカワウソの仕業ではとする説があります。民話ですからバリエーションは数多くありますが、要約すると釣り人が「おいてけ〜」という声を聞いて面食らって逃げ帰ると、魚籠はからっぽ/たくさん釣ったはずの魚が消えていた、っていうお話。「おいてけ〜」という声はともかく(爆)、魚籠から「ラッキー♪」とばかりに魚を持って逃げるなんざ、如何にもカワウソくんがやりそうな可愛らしいイタズラじゃありませんか。自分がされたらイタズラじゃ済まないとは思いますけど。いや、あの可愛らしいおてて(前足ですね)で、魚籠から魚をぎゅっ ....許すかも(....)。
そんな「イタズラ」レベルのお話もあれば、パワーアップして「妖怪」レベルのお話も。猟師の仕掛けた罠で怪我をしたカワウソの家族が、恨みをはらすため、のっぺらぼうや口裂け女(懐かしいなぁ)の如き姿に化けてその猟師を化かすとか、目もくらむような美女に化け、言い寄ってきた男を喰い殺すとか(ひえぇ)。鳥山石燕の「画図百鬼夜行」にもそのものズバリの「獺」が描かれ、しっかり妖怪の仲間に加えられていました。同じ「画図百鬼夜行」に登場する「ひょうすべ」もカワウソだとする説があります。 |
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こ....これは怖い(爆)。
また、数多の「河童伝説」もカワウソのことではないかという説があります。川や海に棲み、大きさは3歳児くらい、二本足で歩き....と、如何にも元になりそうな要因多し。河童といえばですね、かの「まんが日本昔ばなし」で管理人的にいちばん好きなお話は「河童の雨乞い」です。いじらしくてもう、今見ても涙無くしては見れ あ、話が逸れましたね。というわけで、カワウソ繋がり(?)で河童のことを調べていて、最近知った(個人的に)衝撃の事実。河童の別名として、シバテン、タキワロ、エンコウといった伝承があります。....エンコウ?猿猴と書く?なにおぅッ!?(管理
猿猴橋(広島県広島市) |
人テンション↑↑↑) 公私ともによく訪れる広島には、猿猴川という大きな川があります。地名にもなっている猿猴橋という橋も。....なんと!あれはカワウソ川にカワウソ橋だったのか!!今度からそう呼ぼう!私的に!(....)
逸れまくりで申し訳ありません。カワウソの民話に戻ります。基本的にイタズラだの化けるだの、あまりよく見られていないお話が多いのですが、中には助けてもらったカワウソが大雨の夜道で傘をさしかけてくれたり、道案内をしたりと、恩返しする心温まるお話もあるのです(強調)。その中から、現在の世田谷区鎌田地域に伝わる民話をご紹介いたします。 |
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....健気じゃありませんか。えー話じゃありませんか。
そして、この思いやりが現実にあれば ─ 日本人がカワウソに限らず自然を敬う心を持ち、自らの奢りを少しでも反省していれば、その後のニホンカワウソを襲う悲劇は避けられたかも知れません。 |