15日、バーレーンのハマド国王が全土に3ケ月の非常事態を宣言したことにより、バーレーンGPの年内の代替開催は難しくなった。
2011年F1開幕戦として開催される予定だったバーレーンGPは反政府デモの激化によって一旦キャンセルされたが、FIAはバーレーンGP主催者に対し、5月1日まで期限を設け、年内の開催が可能かどうか判断させる、としていた。しかし国内情勢が落ち着く様子はなく、バーレーン国営テレビはハマド国王が軍に対し市民の安全を守るために必要な全ての手段を講じる権限を与え、3ケ月間の非常事態を宣言した。その3ケ月後は既に判断期限の5月1日が過ぎてしまっていることから、バーレーンGPが今季中に開催されるのは極めて難しい状況となった。しかし、それでもジャン・トッドFIA会長は、5月1日の期限は現在も有効であると語った。「我々はバーレーンの仲間達に対し、5月1日までにレースが開催可能かどうかを知らせるよう、求めていた。現在彼らが行っている問題解決のための試みがうまく行くよう願っている」
トッドだけでなく、バーニー・エクレストンもバーレーン国内の状況が落ち着いた場合は是非レースを開催したい、としていた。が、現実的にはバーレーン国内の先行き不透明により、代替開催は不可能と言わざるを得ない。最終的には今季は昨年と同じ、年間19戦での選手権となりそうだ。