2011年プレ・シーズン・合同テストが全て終了し、各チームの新車の状況が見えて来た。
走行距離数トップのフェラーリとレッドブルは全日程に於いて、極めて「予定通り」の進行を実現していた。もちろんタイムも悪くなく、何より早い段階からレース・シミュレーションに着手出来ていたのが印象的だった。特にレッドブルRB7・ルノーはKERSの高い信頼性を早くも証明。フェラーリも2度しかトラブルに見舞われていない。
意外だったのが、ザウバーとトロ・ロッソのフェラーリ・エンジン搭載チームの躍進である。特にトロ・ロッソは常に2台/ふたりのドライバーが安定して速く、今季のダーク・ホースとの噂。メルセデスGPの新車MGP W02はデビュー当初こそ問題を露呈したものの、テスト後半で確実な進歩を遂げた。ウィリアムズはKERSの信頼性不足が解決出来ず、ルノー改めロータス・ルノーGPはクビサの離脱でドタバタしてしまった。新興チーム勢ではチーム・ロータスがエンジンをコスワースからルノーに変更、KERSなしの新車をシェイク・ダウン。HRTは旧車のみでの走行となった。
2011年プレ・シーズン・合同テスト走行距離
※印は2010年型旧車での走行
…そして、眠れる獅子・マクラーレンの運命や如何に…。