2005年にジョーダンから出走した初のインド人F1ドライバーであるナレイン・カーティケヤン(33歳)が6日、2011年のHRTチームのシートを獲得したことを自身のツィッターで発表。翌7日、HRT側もこの契約を認めた。
カーティケヤンは「初のインドGPを走るインド人ドライバー、という夢が叶ってとても興奮している。そして自分を支援してくれたタタ・グループに心から感謝する」と語った。
またHRT側は同時に「2011年にブルーノ・セナが我々のチームで走らないことは確かだ」とも述べ、現在残りのシートの候補に2010年に出走した山本左近とクリスチャン・クリエンが含まれていることは認めたが、逆に2010年の正ドライバーであるセナと、カーティケヤンと同じインド人ドライバー、カルン・チャンドックも候補から外れていると公式に発言。2011年はロータスのテスト・ドライバーを目指すチャンドックは「僕にはあまりハッピーなニュースではないけれど、インド人全体にとっては良いことだ」と語った。
カーティケヤンは2005年にジョーダンでデビュー、ミシュラン勢が自主的に出走を取りやめた第9戦アメリカGPで出走6台中4位となり、キャリア唯一のポイントを獲得。しかし1年限りでシートを喪失し、2006、2007年はウィリアムズのテスト・ドライバーを務めた。2007年から2009年まではA1GPでチーム・インディアに所属、2009年にはHRTのコリン・コレスのチームでアウディを駆り、ル・マン・シリーズに出走していた。
2010年はセナ、チャンドック、山本、クリエンの4人のドライバーを使い分けたHRTだが、果たしてカーティケヤンが2011年のフルタイムを走るのかどうかは疑問が残るところである。注目のインドGPはシーズン終盤第18戦、10月28日から開催される予定。