バルセロナでのF1合同テストは2日目を迎え、ヴェッテルが好調に走り込み、2日連続でトップ・タイムをマークした。
ヴェッテルは午前中に予選のシミュレーションを行い、この日のベストを記録。2番手には午後になって電気系トラブルを修復したアルグエルスアリがセッション終了間際にジャンプ・アップ。バリチェロ、可夢偉、ロズベルグらはトラブル・フリーで精力的に走り込んだが、ロータス・ルノーGPはKERSのトラブルでハイドフェルドとペトロフがマシンをシェア。尚、HRTのドライバー・オーディションに参加したリウッツィは12番手、チーム・ロータスはリザーブ・ドライバー候補である28歳のアンゴラ人、リカルド・ティシエラが初走行を行った。
バルセロナ・テスト・2日目結果
注目はフォース・インディアを解雇され、違約金を手に最後のF1レギュラー・シート獲得に懸けるリウッツィである。とりあえず初乗りでカーティケヤンを1秒以上、上回って見せた。が、チーム代表のコリン・コレスにとってはそれは当然のことでしかなく、もしもリウッツィがHRTの満足出来る金額を準備出来ないのであれば、これだけの実力者であってもまた咋シーズンのような「使い回し人事」によるドライバー選択もあり得る。しかし、実際に今季動ける現役・浪人ドライバーは既に金銭面からHRTシート争奪戦を辞退し、古巣マクラーレンへのテスト・ドライバー復帰を模索中のペドロ・デ・ラ・ロサのみ。あとは昨年のHRTドライバー(チャンドック、左近、クリエン)達がこの機会を利用するのか、が注目となる。特にチャンドックは今季初開催となる母国・インドGPへの出場を熱望しており、現在チーム・ロータスと交渉中と言われる。が、チーム・ロータスがその為にトゥルーリかコヴァライネンを降ろすとは考え憎いのが現状である。