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2011年型マシン、出揃う

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ヴァージン、HRT、フォース・インディアの3チームが2011年型マシンを公開し、これで参加全チームの新車が出揃うことになった。
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フォース・インディアは8日、新マシンVJM04を発表した。テクニカル・ディレクターのアンディ・グリーンは「VJM04は全てが新しい。特にボディ下部には誰も気付かないような新しいアイデアが満載されている」と自信満々に語った。フォースインディアは先週のバレンシア・テストでは2010年マシンを使用したが、10日から始まるへレス・テストでは新マシンを利用する予定。VJM04はチーム・ロータスT128と同様のロール・フープ設計、アンダー・カットされたサイド・ポッド、複雑なフロント・ウィング・コンセプトなどを持つ意欲作である。
HRTも8日に新車F111を披露したが、こちらは画像のみの公開。チーム代表のコリン・コレスは「F111はHRTにとって大きな前進である。が、シーズン中に数回のアップ・デートを予定しているので、今回公開したバージョンは未だ第一歩に過ぎない」とコメントした。F111は今週FIAに義務づけられた最終検査を受け、その後シーズン前テストでトラックを走行するために最後の準備が行われるが、次回ヘレス・テストには不参加の予定。尚、セカンド・ドライバーに関して未だアナウンスされていない。
ヴァージンは7日、ロンドン・BBC・テレビジョンセンターでMVRー02を披露。テクニカル・ディレクターのニック・ワースは「我々は昨年中盤から新車のプロセスに取り掛かり、改善と調整を行って来た。特にマシン後部はかなり調整されて、空力面でも前進している。あらゆる面でこのクルマは昨年よりも速く、優れている」と開発を語った。
また、HRTーF111とヴァージンMVRー02はKERSを搭載していない。

フォース・インディアVJM04は見るからにニュー・コンセプトに満ち溢れた意欲作に見えるが、HRTーF111とヴァージンMVRー02は現状「オン・ライン上での戦略的公開」というべき状況だろう。特にHRTに関してはメディアとカーティケヤンのスポンサーのためにカラーリングだけでも先に公開、という意味合いが強く、実際には未だFIAのクラッシュ・テストさえクリア出来ていないのが現状である。コレス自身も「第一段階」としている通り、実車がトラック上を走るのはまだ先になるだろう。そして昨年のコンストラクターズ選手権で最下位に終わったヴァージンは、風洞を使わずにCFDだけでマシンを設計する唯一のチームである。しかしニック・ワースは自らのアプローチを否定することなく、今回もCFDマシンを制作した。
ちなみに自動車技術の最高峰を競うF1世界選手権を昨年制したマシン、レッドブルRB6を設計したエイドリアン・ニューウィーのデザイン・ワークは「キャンバスにスケッチを描くこと」から始まる。