4日、マクラーレンはドイツ・ベルリンで革新的なニュー・マシン、MP4ー26を全世界に向けて公開した。
U字型のサイド・ポッドやインダクション・ポッド後方の追加取り入れ口など、既に個性的な空力処理の施されたMP4ー25だが、チーム代表のマーティン・ウィトマーシュによればこれはまだ「フェイクだらけの公開用マシンに過ぎない」とのこと。「今日いくつか興味深いことを見て貰ったが、これが我々の全てではない。皆さんとライバル達には、まだ隠しているものがある。それは興味深く、チャレンジングで、そしてリスキーだ。しかしこの世界では、常に革新的でなければコンペティティブにはなれない」
ウィトマーシュは、開幕までにさらにマシンはアグレッシブに開発されることを宣言したのである。
間に合わなかったのか、それとも予定通りなのか。今年のマクラーレンの新車は自らの口から「まだ途中だ」という宣言の下、公開された。ウィトマーシュは「我々は来週テストを開始するが、それまでにマシンは変化する。レギュレーションがいくら厳しくなろうとも、それによって創造力がより駆り立てられる」と意欲的だ。しかも今回展示したマシンは、エキゾーストなどはまだフェイクのプラスティックであり、開幕までには相当な「モデル・チェンジ」を覚悟しなくてはならないだろう。
「皆さんにもライバルたちにも、今日は手の内を全て明かしたりはしない。それでも、充分に興味深いものが見られたと思う。美しくパッケージングされ、溢れるほどの興奮を感じる、最高のマシンさ」
マクラーレンの野望はこれから徐々に明らかになって行く。