コスワースは、２０１２年からエンジン供給が２チームに減るが、ライバルから最低２チームの顧客を保証されている、と明かした。
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コスワースは２０１０年新規参入組のロータス、ヴァージン、ＨＲＴの３チームに、ウィリアムズを加えた４チームにエンジンを供給していたが、昨年チーム・ロータスはルノーエンジンに移行、２０１２年からはウィリアムズもコスワースからルノーに変更。これで、２０１４年の新しいＶ６エンジン導入を前に、コスワースの供給相手はヴァージンとＨＲＴのみとなる。Ｆ１復帰にした際、コスワースはプログラムを持続可能なものにするためには最低限のカスタマー数が必要だと述べており、２チームだけで生き延びることができるのかと質問されたマーク・ギャラガーは「大丈夫だ。我々は各カスタマー契約を別々の取引と捉えており、エンジン、トラックでのサポート、開発、マシンの個別調整といった固定費があり、個々の取引に利益が生じている。２０１２年に関しては、３つから利益が出ていたものが２つになるだけだ」と答え、大きな影響はないとした。またティム・ルーシスＣＥＯは「２０１０年、我々は主に新チームに供給していたが、彼らが生き残るかどうかは誰にも解らなかったし、それらのチームの１つが消失する可能性を考慮に入れておかなければならなかった。４番目のチームとしてウィリアムズが来てくれたのはむしろボーナスだったんだ。我々には顧客保証もあり、フェラーリ、メルセデス、ルノーは最低でも２つのカスタマーが我々の元に残ることをコミットしている。３つならば理想的だがね」

またも下位チーム御用達となってしまったコスワース。ヴァージンとＨＲＴでは現状、ポイント・ゲットも望めない状況だが、ルーシスは「４気筒にはコスト抑制デバイスがなく、我々はカスタマーからの支払いに依存するしかなかったが、Ｖ６でありば開発コストをかなり効果的に制限できる」と付け加えた。つまり、コスワース的には充分ビジネスになっている、とのこと。