フォースインディアのポール・ディ・レスタは自己最高の6位スタートながら、ポイント圏外の15位でレースを終えた。
順調に7位走行中の26周目、ピットでチームが誤ってスーティル用のタイヤ・セットを準備。大きくタイム・ロスして焦ったか、翌27周目にトロロッソのブエミと接触し、ブエミ車のタイヤをバーストさせ、自らもフロント・ウィングの翼端板を破損し、順位を落としてしまった。
「15位で初のイギリスGPを終えるなんてかなり期待外れだよ。レース前半は競争力があった。インターミディエイトを労わりながらバトンを抑えることが出来た。正しいタイミングでドライ・タイヤに交換出来たと思うし、順調に走行していた。そのあと再びピット・インする連絡を受けたけど、到着した時チームはそれがエイドリアンだと思っていて、混乱した。スタッフは急いでガレージに戻り、僕のタイヤを取って来なければならず、これで25秒位ロスし、僕のチャンスはほぼ終わってしまった。フラストレーションの溜まるレースだったけど、今週末マシンは良かったし、シーズン後半に向けて自信を与えてくれたので、僕達はポジティブなままでいられる」
チームがミスし、ドライバーが無茶なリカバリーでまたミスを犯す。土曜日までの好調さを維持出来ず、レースで「負の連鎖」に陥ってしまったディ・レスタ/フォースインディア。若いチーム/ドライバーにありがちな悪い流れを早く断ち切りたいところ。それでも、ゴールデン・ルーキーの片鱗は見せた。