2日、スペイン/バレンシア・サーキットで行われている合同テストは2日目を迎え、チーム・ロータスの新車T128が合流した。
タイム・シートのトップには103周を走り込んだアロンソのフェラーリF150が立ち、初日の1分14秒553から1、2秒速い1分13秒307を記録し、明日は僚友マッサと交代する。初日トップのヴェッテル/レッドブルRB7は2日目も順調に周回をこなし、こちらも前日のタイムを僅か43周の走行で上回った。2日目から合流のマーク・ウェバーはペダル・トラブルで17周の走行に留まり、ロータスのコヴァライネンも僅か15周で新車の初テストを終えた。
特筆すべきは総合6位につけたHRT/カーティケヤンだ。いったい彼らは何をしでかしたのか?。カーティケヤンもチーム代表のコリン・コレスも「タイムはあまり重要ではない」と嘯くが、前日のベスト・タイムから3、5秒アップ/ウィリアムズやトロ・ロッソの新車よりも上位という結果は、昨年春のシェイク・ダウンから殆どモディファイしていない旧型車としては特筆すべき結果である。しかし今シーズンHRTはジェフ・ウィリス主導の下で新車開発を行っており、このタイムが大きく今季の戦闘力に影響するものではない。
が、チームにとって5年振りのF1ドライブとなるカーティケヤンが確実にタイムを出せることが解った、という点は極めて重要なことだろう。