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ヴァレンシアのDRSゾーン

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FIAは、カナダGPと同じく、ヨーロッパGPでもDRSゾーン2ヶ所とディテクション・ポイント1ヶ所を設けることを決めた。
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FIAは次戦ヨーロッパGPの舞台となるヴァレンシア市街地コースで、DRSアクティベーション・ゾーンをターン10の後285m、ターン14後35mの2ヶ所、前車との差が1秒以内かどうかを判断するディテクション・エリアをターン8の前130mにそれぞれ設けること決定。後を走るドライバーは、最初のアクティベーション・ゾーンでオーバー・テイクするためにDRSを使うことも、ふたつめのアクティベーション・ゾーンに向けて差を縮めるために使うことも可能となる。カナダGPでは2ヶ所のアクティベーション・ゾーンが設けられたことに批判の声も上がったが、一部ドライバーはFIAの取り組みを支持していた。

レース終盤、壮絶なオーバー・テイク合戦が見られたカナダGP。ファイナル・ラップではバック・ストレートで前車の1秒以内に入ったフェラーリのフェリペ・マッサがザウバーの小林可夢偉とほぼ並んでフィニッシュ、と言うエキサイティングな場面も観られ、FIAとしては極めてDRSの「ショー的要素」を痛感しただろう。反対にザウバーや、同じように終盤防戦となったメルセデスGPらにとっては悩みの種、と言えなくもなさそうだ。