31日、ロータス・ルノーGPは新車R31と共に、2011年のドライバー体制を発表した。
ロータス・ルノーGPの発表会にはレギュラーのロベルト・クビサ、ヴィタリー・ペトロフに加え、去就が注目されていた元HRTのブルーノ・セナ、先日自らリザーブ・ドライバーとなったことを発表したロマン・グロージャン、そしてマレーシア人のファイルーズ・ファウジーの3人がリザーブ・ドライバー、更に中国人のホーピン・タン、チェコのヤン・チャロウズを「バックアップ・ドライバー」とすることを発表、今季はなんと7人のドライバーが所属することが明らかになった。またチーム代表のエリック・ブーリエは第1リザーブ・ドライバーはセナが務め、グロージャンはGP2が最優先だと語った。更にブーリエは、各リザーブ・ドライバーにレース・シートに値することを証明するチャンスを設けることを付け加えた。「我々は若手ドライバーを育成するために2年落ちのマシンを使用し、評価プログラムを行う。ブルーノのようなドライバーにとってはF1の近くにいるためにも意味があり、彼らの準備を整えてやりたい」 更にブーリエは「ロマンに関しては、F1のグリッドにフランス人ドライバーを戻す計画の一部としての重要な戦略だが、彼はあらかじめ準備されたことに専念しなければならない。それがGP2だ」と、チームのアカデミー戦略を明かした。
ロータス・ルノーGP代表エリック・ブーリエの目的は、ルノー・アカデミーのドライバーがF1でレースをするチャンスに備えることであり、これはフェラーリ・アカデミーのコンセプトに近く、2年落ちのマシンを使用してF3王者らを学習させるというスタイルを踏襲したいとしている。
が、今回のように複数のドライバーと契約することは、チームにとって財政的に相当な負担の軽減になることも事実である。もちろん対外的には「我々は全員に白地の小切手を求めたわけではない。これは戦略だ」とブーリエはコメントしている。ともあれ、レギュラーのふたりのどちらかに何かあった時にはセナが走ることが既に決まっており、少なくとも今季、タンやチャロウズに出番が廻って来ないことは間違いない。