チーム・ロータスが、2012年はマシンにKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載する、と宣言した。
F1版ハイブリッドと言えるシステム、KERSはブレーキング時のエネルギーをバッテリーに蓄え、加速時に再利用する。しかし、このシステム開発には莫大な資金が必要であり、2010年からF1参戦を開始した新規3チーム、チーム・ロータス、ヴァージン、HRTは今季まだKERSを搭載していない。その3チームのトップにいるチーム・ロータスは世界的企業、GE(ゼネラル・エレクトリック)とのパートナー契約を発表。イギリスGPからGEのロゴがチーム・ロータスのF1マシンに掲出されることを明かした。GEは電気機器の分野で世界をリードする企業であり、今回の契約によってロータスが2012年はKERSを搭載することになるのか、チーム代表のトニー・フェルナンデスは「もちろん、来年は我々もKERSを搭載する。なので、(GEとの契約は)資金面だけではなく、技術面でも大きなプラスになった」と回答している。
新規3チームからの脱却だけではなく、もはや眼の前にいるウィリアムズやトロ・ロッソ追撃に向け、フェルナンデス/ロータスの野望は留まるところを知らない。