カナダGPを残念な結果で終えたフェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは、現在チームが「決定的な時を迎えている」と語った。
フェラーリはカナダGPの予選で2位/3位を獲得したものの、荒れた決勝レースでフェルナンド・アロンソはマクラーレンのバトンと接触してリタイア、フェリペ・マッサは6位に終った。前戦モナコではアロンソが2位表彰台獲得で改善の兆しが見えたものの、スペインではスタートでトップに立ちながら結果的には周回遅れ、と言うチグハグな状態が続いている。選手権リーダーのヴェッテル/レッドブルからは既に92ポイントも離され、今季のタイトル奪還は早くも絶望的な状況を迎えている。ドメニカリは「今、フェラーリは今季の決定的な時を迎えている。次のイギリスGPまでのレースで、我々は今季のタイトル獲得に向けてプッシュするか、それとも来季に向けて作業するかを決めるだろう」と、2012年マシンの開発へのシフトのタイミングを迎えていることを認める発言を行った。「私は月から来たのではなく、レッドブルがあまりにもタフなライバルなのだ。F1は変化した。以前はテストや他の様々なものに限度を設けることなく作業出来た。フェラーリのようなチームにとって、この新しい状況で作業するのは難しい。しかし、我々は同条件でレッドブルが傑出したマシンを作った、と言う事実を考えなくてはならないのだ」
…どうでも良いことだが、カナダGP赤旗中断中にドメニカリの美しい若奥様、シルビアの姿を初めて拝見した(…)。コスタも更迭されてしまった今、跳馬の次の犠牲者になりかねないドメニカリ。同じ昭和39年会(注:別名、花の1964年組/笑)として、伝統のフェラーリを率いるドメニカリは我ら中年の星。フェラーリの今後が良い形であることを祈る。