バーレーンＧＰ開催決定の判断について、マーク・ウェバーが「安心してイベントに参加することが出来ない」と公式に語った。
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元ＧＰＤＡ（グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション）理事のウェバーがバーレーンＧＰの開催決定に対し、自身のウェブサイトでコメントした。「僕の意見は２月末にこの一件について聞かれた時から変わっていない。決定はなされたが、今年実際にバーレーンＧＰが行われたとしたら驚きだ。個人的な見解として、Ｆ１は２０１１年中の開催に望みをつないで決断を先延ばしするのではなく、早い段階でしっかりしたスタンスを示すべきだった。これは正しい結論ではない。競技者として僕は安心してイベントに参加することが出来ず、国内の人々に緊張を引き起こすのは解り切っている。何故このスポーツがわざわざ刺激するようなことをしたがるのか理解出来ない。もちろんいずれＦ１が再びバーレーンを訪れることを願っているが、今は不適切だ」

世界モータースポーツ評議会（ＷＭＳＣ）の決定前にドライバーで唯一見解を述べていたのもウェバーで、「一国で人々が傷ついており、問題はスポーツよりも重要。正しい決定がなされることを祈る」と述べていた。しかしその願いは聞き入れられなかった、と言える。加えて政情不安のみならず、チーム側のトランスポートや労働基準の問題もあり、バーレーンＧＰ開催までにはまだまだ議論の余地がありそうである。