ヴァージン・レーシングは、山本左近に加えてロバート・ウィケンスをリザーブ・ドライバーに据えると発表した。
ウィケンスは現在カーリン・モーター・スポーツからフォーミュラ・ルノー3、5に参戦しており、同チームはヴァージン・レーシングのオーナーであるロシアの自動車メーカー、マルシャの支援を受けている。当初、ウィケンスはジェローム・ダンブロシオの後任としてレース・ドライバーの座をつかむのではないかとも噂されていたが、チーム代表のジョン・ブースは「ウィケンスは我々の若手ドライバーだが、彼をF1に乗せるプランはまだない。ロバートはフォーミュラ・ルノー3、5に集中している。彼は良い仕事をしているのだ。いずれ引き上げることになるだろう」とコメントしていた。
ウィケンスはフォーミュラ・ルノー3、5で現在ランキング2位、先週末のモナコではトロ・ロッソのテスト&リザーブ・ドライバーを務めるダニエル・リチャルドに次ぐ2位でフィニッシュ。発表では左近も引き続きリザーブ・ドライバー職にとどまるが、地元カナダ人のウィケンスが早速金曜フリー走行に出走する可能性もありそうである。これでダンブロシオの尻にも火がつくだろう。