ウィリアムズのルーベンス・バリチェロは第6戦モナコGPを9位でフィニッシュし、チームに今季初ポイントを齎した。
通算113回の優勝を誇る名門でありながら第5戦までノー・ポイント、テクニカル・ディレクターのサム・マイケルが更迭されるドタバタな序盤戦を送ったウィリアムズだが、モナコでキャリア18年目のバリチェロが9位入賞し、チームに今季初のポイント獲得を齎した。チーム・メイトのマルドナドは予選8位からスタートして6位を走っていたが、終盤マクラーレンのルイス・ハミルトンに押し出されてリタイア(18位完走扱い)、ベテランのバリチェロの方が生き残り戦に勝利した。
ルーベンス・バリチェロ:「チーム・メイトがノー・ポイントに終わったのは残念だったけど、これでやっと光明が差して来た。ポイント獲得は明らかにポジティブなことだからね。苦労が続いたけれど報われた。これからどんどん挽回して行く」
サム・マイケル(テクニカルディレクター):「セーフティ・カーのタイミングが悪くて2人とも多くの時間をロスしたが、ポイントを取れたのは良かった。ポジティブな面としては信頼性トラブルがなかったことで、カナダGPの前にもっとマシンの開発を続けたい」
ようやくポイント獲得となったバリチェロ/ウィリアムズ。これで無得点チームはチーム・ロータス、HRT、ヴァージンの2010年デビュー組のみ。マイケルと空力エンジニアのジョン・トムリンソンのクビが飛んで、得たものがコンストラクターズ9位では話にならない。名門とベテランの巻き返しはこれからだ。