ロンドン高等裁判所は、グループ・ロータスとチーム・ロータスの双方がF1でロータスの名称を使用継続可能との判決を下した。
ロンドン高等裁判所のピーター・スミス判事は、チーム・ロータスの名称とエンブレムのデザインに対するグループ・ロータスの申し立てを却下、これにより、トニー・フェルナンデスが「チーム・ロータス」の名称を使用することは、グループ・ロータスの商標の違反にはならないとの結論に達した。フェルナンデスは「勝訴だ!。喜ばしい。チーム・ロータスは我々のもの、我々のシャシー名はロータスのままだ」と声明を発表。グループ・ロータス側はこの判決に上訴すると述べた。しかし、彼らは声明の中で「重要な問題では勝訴した」とも述べた。
1999年、クレイグ・ポラック率いるB・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)は新規F1参入にあたり、禁止されていることを承知の上で、2台のマシンの片方を赤白のラッキー・ストライク・カラーに、もう1台を青い555カラーに塗り分ける、と言ってFIAと論争を繰り広げた。結局2台のマシンは同じ基本カラーリングでなくてならない、と言うレギュレーションは覆る筈もなく、最終的にB・A・Rのマシンは半分を赤白、もう半分を青くすることで決着、つまり最終的には「諦めた」形となった。が、この論争の最中、メディアでは2種類のカラーリング/ブリティッシュ・アメリカン・タバコの2種類の銘柄のタバコ広告を施したF1マシンが過剰に取り上げられ、実際に走ってもいないF1広告に多くの人が躍らされた。宣伝効果は実際に走るのと同等かそれ以上だっただろう。
…と言う話を想い出した。結局、我々は偉大なるロータスと言うブランドに躍らされているだけなのかも知れない。