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ピレリのスーパー・ソフト評

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タイヤ・メーカーのピレリはモナコに遂にスーパー・ソフト・タイヤを投入、フリー走行での各ドライバーのレスポンスを集めてみた。
続き
サイド・ウォールに赤いペイントが施された、ピレリのスーパー・ソフト・タイヤ。CSのFP2中継では舟田氏も「スーパー・ソフトはレースでも通用しそう」と発言していた通り、まずは皆、概ねスーパー・ソフト・タイヤに好意的なコメントが寄せられていた。
ヴェッテル(午前1位/午後5位):「予選ではオプション・タイヤの方が良さそうだね。速さがあるし、もっとタイムを改善出来る。マシンに乗ってすぐ、良い感触を得られたよ」バトン(午前6位/午後4位):「ロング・ランをしてみた限り、当初予想していたよりも多少のデグラデーションはあるけど、なかなか良い感じだ」バリチェロ(午前13位/午後13位):「ピレリのスーパー・ソフト・タイヤに関しては、使った誰もがポジティブな発言をすることになると思う」更にヴァージンのジョン・ブース代表は「スーパー・ソフトにはソフトに比べて2倍のデグラデーションが見受けられる」と発言。
しかし、偶然かどうか「フェラーリ・エンジン搭載組」からは多少意外なコメントも見受けられた。
アロンソ(午前2位/午後1位):「他のレースに比べて、プライムとオプションにはさほど差がないように思う。少なくとも第一印象ではそうだった」ブエミ(午前12位/午後14位):「もちろんオプションの方が予選で有利だろうけど、予想していたほどのデグラデーション・レベルではないので、レースでも使えそうだ」
…この意見分布図が、果たしてレース戦略にどう影響するのか。

たった1日の走行で早速コース・サイドはマーブルだらけとなったが、金曜日を1日挟むことで路面は再び元に戻るのがモナコの特徴。タイヤの温度管理にシビアなフェラーリにこのタイヤはどう影響するのか。抜けないモナコでの予選一発はアロンソの最低限の大仕事となり、チームは前戦スペインのような終盤を迎えることのないよう、充分なタイヤ・マネジメントが必要である。