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フォース・インディア、2011年のライン・アップを発表

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2011年のドライバー・ライン・アップについて様々な憶測の流れていたフォース・インディアが26日、遂に正式発表を行った。
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最終的なドライバー・ライン・アップは噂通りエイドリアン・スーティルとポール・ディ・レスタとなり、元ウィリアムズのニコ・ヒュルケンベルグがテスト/リザーブ・ドライバーに就任。ヴィタントニオ・リウッツィは結局シートを喪失した。
スコットランド人のディ・レスタはメルセデスの育成プログラムのドライバーで、2010年のDTM(ドイツ・ツーリング・カー選手権)王者であり、同時にフォース・インディアのサード・ドライバーを務めており、今季のレース・ドライバーへの昇格が噂されていた。

スーティル、リウッツィの両ドライバー共に2011年の契約を自信満々に語りながらも、2011年の暫定ライン・アップすら発表しなかったフォース・インディア。特にリウッツィに関してはパドックでも契約延長は風前の灯と言われ、誰もがディ・レスタの昇格を予想していた中での発表となった。が、これは決してエンジン供給契約先であるメルセデス・ベンツからのプレッシャーによるものではない。チーム/ビジェイ・マルヤがGPウィーク金曜フリー走行のみ、という短い時間を有効に活かし、速さとコミニュケーション能力を存分にアピールしたディ・レスタを正当に評価し、スポンサー・マネーなどの付加価値を度外視してもベテランのリウッツィに代えて起用しようと思った結果、と取るべきである。
今季初のインドGP開催を迎えても、焦って母国ドライバーを過大評価しないマルヤの冷静な判断力がディ・レスタ起用の鍵。よって、ディ・レスタが2011年のベスト・ルーキーとなる可能性は充分ある。