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シーズン開幕時はどちらもロータスに

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ロータス・ルノーGPとチーム・ロータスの間で争われている審理がF1開幕後の3月21日に決まった。
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この件に関し、グループ・ロータス側は略式起訴を申請したが、司法省のピーター・スミス氏は「両者の主張は今から8週間後の3月21日、ロンドン最高裁判所の審理で解決される」と述べた。これにより、グループ・ロータスの「ロータス・ルノーGP」とトニー・フェルナンデスの「チーム・ロータス」との間で争われているロータスの名称論争は決着せぬまま3月11日の開幕を迎えるため、開幕戦バーレーンGPのグリッドにはロータスが2チーム存在することが確定的となった。

どちらもルノー・エンジンを積み、2011年F1世界選手権に参戦するロータス・ルノーGPとチーム・ロータス。昨年からF1に参戦したトニー・フェルナンデスは、マレーシアでロータス・レーシングを興し、正当な手続きを経て伝統のチーム・ロータスへと名称変更した。反対にグループ・ロータスはロータス・カーズの親会社であるプロトンの許可の下にロータス・ルノーGPを名乗ることを決定。
元々、ロータス・カーズはフェルナンデスのマレーシア・チームがロータスを名乗ることに反対だった。しかし彼らは2010年のF1グリッドに並び、最後尾を争いながらも立派に参戦1年目のシーズンを乗り切った。しかしそれを見て、ジェニィ・キャピタルと共にF1ルノー・チームという強力なパッケージを得たグループ・ロータスは勝負に出た。しかもその勝負の中身は「どちらが速いか決めよう」ではなく「F1にロータスが4台いても結構」というものだった。
これが単なるマーケティング的な戦略なのか、それともロータスの名をかけたプライドの闘いになるのか、は間もなくハッキリする。