フェラーリのルカ・ディ・モンテツェモーロやレッドブルのヘルムート・マルコらF1チーム代表が、F1分裂論に関して語った。
現在、各国の主要メディアを傘下に持つニューズ・コーポレーションと、フェラーリの親会社フィアットの株主でもある投資会社エクソールが、F1の買収を検討している。ニューズ社とエクソールはこれまで、F1の権利を現オーナー企業のCVCキャピタルから買収することを目指していた。また、チーム側がF1買収に加わり、F1チームがF1のオーナーになると言う噂もあった。しかし、報道によると、F1の商業面などを取り決めている「コンコルド協定」の期限が2012年末で切れることを受け、チーム側が現在F1の商業面を牛耳っているバーニー・エクレストンやCVCと決別し、別シリーズを立ち上げる可能性もあるとモンテツェモーロが語った。「我々は、現実的にならなければならない。2012年末には、全F1チームとCVCとの契約が終了する。それなので、我々には3つの選択肢がある。CVCとの契約を更新するか、もしくは、アメリカでバスケットボールのチーム側が実施して大成功を収めたように、NBAのような独自の会社を設立することも出来る。3つ目は、別のパートナーを見つけること。バーニー・エクレストンは素晴らしい働きをしたが、彼はすでにF1を3度も売却した。なので、彼はもうF1のオーナーではない。F1を所有しているのはCVCだ。決めるのはチーム側だよ。時間ならたっぷりある」
しかし、レッドブルのモータースポーツ・コンサルタントであるマルコは、F1分裂の可能性を否定し、以前から存在しているF1の商業利益の分配が問題の根源になっているとし、次のようにコメントした。「良い妥協点を見い出せるよう願っている。フェラーリは最もよく知られたチームであり、最も長くF1にいるチームでもある。が、彼らはイタリア人だ。他の国の人よりも感情的に表現する傾向があるようだね。私の意見としては、現状はあまり悪くないように思えるよ」
フェラーリがこの手の意見を率先して言い出すのは…統計的には恐らく3年に1度くらいではないだろうか(笑)。