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ウィリアムズ内紛

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遂にウィリアムズがサム・マイケルのテクニカル・ディレクター辞任を発表、後任は「スパイゲート事件」のマイク・コフラン。
続き
ウイリアムズF1チームは3日、チーフ・エンジニアとしてマイク・コフランが就任することを発表、テクニカル・ディレクターであるサム・マイケルと空力エンジニアのジョン・トムリンソンがチームを離れることが決まった。チーム代表のフランク・ウイリアムズは「サムは10年、ジョン5年、チームのために尽くし、その才能を発揮しハード・ワークをこなしてくれた。しかし、チームの状況があるべき位置にないと認め、チームが再編成するための時間を得て、戦闘力を取り戻すために辞任する。両者とも2011年いっぱいは現在のポストに留まって現在の能力を向上させるために働く」サム・マイケルが辞任する一方で、マイク・コフランがチーフ・エンジニアに就任すると発表。コフランは元マクラーレンのテクニカル・チーフだったが、2007年に起きた“スパイ・ゲート”の渦中で責任を取ってマクラーレンを辞任していた。「マイク・コフランはF1において豊富な経験を持ち、我々がグリッドの前方に戻るための優秀なエンジニアのひとりと契約出来、非常に光栄に思っている」
またチーム会長のアダム・パーがパトリック・ヘッドの勇退を口にしたが、ヘッド自身が強い口調でこれを否定。既に内紛の様相である。

パドックでは、ヘッドがパーを非難するのは気晴らしになるのかも知れないが、今週末のトルコGPを前に、これがチームだけではなく、すでにこの8週間でチームの株価が3分の1にまで下落したのを見たウィリアムズの株主達にとって、今後の士気にどれほど影響を与えるかは、元チーム・メンバーでさえ想像し難い。