HRTのヴィタントニオ・リウッツィは、第3戦中国GPでのマシンの改善に満足しており、今後のアップ・デートに期待を抱いている。
リウッツィは中国GPでヴァージン勢と互角に闘えたことで、次戦トルコGPに向けて更なるマシンの大幅なアップ・デートに期待している。 リウッツィは「トルコで大幅に進歩することを期待しているよ。僕達のチームではジェフ・ウィリスのような人が開発プロセスをリードしてくれており、多くの自信を与えてくれる。ジェフはこれまでにレッドブルやBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)、ウィリアムズのようなトップ・チームでトラック・レコードの実績を持っている。彼のやり方が好きだし、組織的で開発について常に現実的な話をする。つまりドリーマーではないんだ。トルコGPでのアップ・グレードは、マシンのいくつかの面に集中しているけど、今はリア・エンドのグリップ不足が僕達の弱点なので、最も集中しなければならないのはそれなんだ。でもきっと開発は急激なカーブを描いて進歩すると思う。競争力は他のチーム次第だし、マシンをどれだけ早く改善させるかによって決まるだろう」と、期待を語る。
開幕戦フリー走行でシェイク・ダウン、107%ルールにより2台共に予選落ちとなった新車F111。しかしその後の上がり幅は素晴らしく、冬季テストを全く走っていないこのマシンは、3戦目の中国GPで遂にレース中の最速ラップでヴァージンを1秒も上回った。これは明らかにマシンの素性の良さを表しており、風洞データを持たないヴァージンが食われるのは時間の問題だと思われる。