ポーランドのメディアによると、ラリー事故で入院中のロベルト・クビサは驚異的な回復力により、間もなく退院すると伝えられている。
クビサは2月にラリー・レース中に起きたクラッシュで右手に重傷を負い、イタリア/ピエトラ・リグレにあるサンタ・コロナ病院に入院し、4回の大手術を受けた。今回、病院側がクビサの感染リスクが低下したことを宣言したと言う。ポーランドのテレビ局によると、クビサ自身が退院の日時を決める予定だが、4月24日のイースターに間に合うように退院するのではないか、と言われている。サンタ・コロナ病院のスポークス・マンはこの報道を認めており、クビサのマネージャーを務めるダニエレ・モレリは「遅くとも4月末までには退院出来るだろう。しかしロベルトは、現時点では回復のみに焦点を合わせなくてはならない」と述べた。現在クビサは補助があれば立って歩くことが出来ており、今後は定期的にクリニックを訪れ、リハビリテーションを続けると言う。またクビサは、5月1日にローマで開催される、前教皇のヨハネ・パウロ二世の列福式に出席する、とも報じられている。
全てのクビサ・ファンが忘れられない、2007年第6戦カナダGPでの大クラッシュ。ポーランドのファンの祈りは通じ、クビサは完全復活。彼にはヨハネ・パウロ二世が付いているから大丈夫、とまで言われた奇跡の復活劇だった。そして今回も「復活祭」合わせ…なんともクビサらしい話だ。