メルセデスＧＰのロス・ブラウンは、開幕直前に最後のアップ・デートを行ったのは間違いだったかも知れないと振り返った。
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メルセデスＧＰは冬季テストで、最後の最後までベーシックなマシン・パッケージで新車の信頼性のテストを優先して行い、一番最後のテストでようやく実戦に使用するアップ・デート・パッケージのマシンを走らせた。しかし、チームがそのパッケージから実際に最大限の速さを引き出せたのは、先週末の第３戦、中国ＧＰに於いてだった。ブラウンは「昨年は最後の５戦でマシンを全く変更しなかったにも関わらず、速さを向上させることが可能だった。つまり、マシンの反応とセッティングさえ理解出来れば、そこから速さをかなり引き出せるということなんだ。今年の冬季テストでは最終的なマシンを走らせるのがかなり遅れたのだが、そのアプローチは見直すことになるだろうね。何故なら我々は時間がなかったために、マシンを上手く機能させる最適な方法を理解していなかっただけなんだ。今我々はマシンを機能させる最適の方法を理解しつつある。別に何かが大きく変わったと言うわけではないよ。マシンのセッティングを考え、優先すべき物事について考えただけだ。中国ＧＰで我々がやったのはそういうことだったんだ」と、現在の戦闘力に自信を見せた。

「ほら見ろ、ちゃんと言った通りに速くなっただろう？」…ロスの自信は強烈な嫌味となって、解決の糸口さえ見つからない古巣・マラネロの跳ね馬の元へと届く…。