トロ・ロッソは、中国GPでのハイメ・アルグエルスアリのホイール・トラブルに対する処罰として、レース後に罰金を科された。
中国GP予選でキャリア最高の7番グリッドを獲得したアルグエルスアリは、決勝レース9周目に全車中真っ先にピットイン。ところが、アルグエルスアリのマシンはアウト・ラップで右後輪が脱落。外れたタイヤは勢い良く転げ、コース脇のフェンスを飛び越えてカメラマンとマーシャルの何人かを危険にさらしてしまった。チームはこのアクシデントの責任として1万ユーロ(約120万円)の罰金を科せられた。アルグエルスアリは「序盤からリア・タイヤのグリップに苦労していて、予定より早く最初のピット・ストップを行って、スタートで失った順位を取り戻そうとした。その後ピットを出た後突然、マシンがかなり不安定なのを感じ、その後ホイール・ナットが脱落してホイールが外れた。僕に出来ることはなかったよ」と悔しさを滲ませた。
決勝レース前から明らかにバチバチと火花が散っていたアルグエルスアリとブエミだったが、それは彼達のレーシング・チームも同じこと。何とか自軍のドライバーを相手よりも速くコース上に送り出し、有利にしようと頑張った結果。特に今回アルグエルスアリは古いプライム・タイヤでのスタートとなり、序盤の踏ん張りが利かない状態でのファースト・ピット・イン。丁度映っていた後方車載カメラを観ると、明らかに右リア・タイヤはナットが締まっていない状態。…ま、不幸中の幸いはふたつ、怪我人が出なかったことと、ライバルのブエミも低迷(14位)したことだ。