ウィリアムズのルーキー、パストール・マルドナドは中国GPを18位で終え、F1での初完走を果たした。
パストール・マルドナド(18位)「ようやくレースを完走することがで出来て嬉しい。これまではFW33がレース距離を走った際のデータを収集することが出来なかったんだからね。僕のマシンの感触はOKだったけど、もっと速さが必要だし、パフォーマンスを改善する必要がある。トルコGPまで大きな間隔があるし、その間にデータを分析して改善しなくてはね」
フランクとヘッドが手塩にかけた愛弟子、サム・マイケルの更迭の噂が出るほどの駄馬となってしまったウィリアムズFW33がようやく2台揃っての完走。しかし今シーズンの4人のルーキーの中、昨年GP2で降したザウバーのペレスはチームの波に乗り、フォースインディアのディ・レスタは連続入賞、ヴァージン/ダンブロシオはチームと共に学習中としても、かなりの貧乏クジを引いてしまった感のあるのがマルドナド。2010年GP2王者の冠とベネズエラン・マネーを土産に意気揚々と名門ウィリアムズへ加入、しかしシーズンが始まって見れば失望の連続。本人もイライラが募るのか、アンダー・フォーミュラ時代の荒っぽい走りが目立つ。が、それではF1はやって行けない。もっとも眼の前で超ベテランのバリチェロがアグレッシヴに走り、タイムを削って見せているのが影響しているのかも知れない。ようやく初完走、まだまだ経験不足の溝は埋まらない。