フェラーリは中国GPをフェリペ・マッサ6位/フェルナンド・アロンソ7位と、不本意な成績で終えた。
ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)「今日獲得した14ポイントは望んでいた結果ではないし、落胆を隠す必要もない。レースに関しては注意深く分析しなければならないし、レースの2/3あたりからライバル達が我々よりも高い競争力を発揮したことについても理解しなければいけない。もし2回ではなく3回のピット・ストップ作戦だったとしても、結果は変わらなかっただろう。マッサは良いレースを戦い、最後まで表彰台争いを演じてトップから15秒遅れでゴールしたが、アロンソは1回目のピット・ストップ後のシューマッハーとのバトルで影響を受けてしまった。今年の選手権は期待していたようにはスタートしなかった。特に我々のマシンには予選における改善が必要なのは間違いない。ライバル達はのんびりしているわけでもなく、正しい方向性を持って進んでいく必要がある」
少なくとも、今回2ストップ作戦がロズベルグに対して何の効力も持たないことはレース中盤までに解っていた筈だが、それでもフェラーリは作戦を変えなかった。結果が全てではあるが、これを信念と取るべきか臨機応変さの不足と考えるべきか。ともあれ、フェラーリ150Italiaと言うマシンのタイヤ発熱不足問題は深刻で、3週間後に始まるヨーロッパ・ラウンドまでに何が出来るか。2012年への開発シフトと同様、この3週間が最も忙しくなるチームである。