マクラーレンのルイス・ハミルトンは中国GPを予選3番手からスタートし、レッドブルのヴェッテルを逆転して今季初勝利を収めた。
ルイス・ハミルトン 「まだ言葉が見つからないよ。僕のベスト・レースのひとつだった。今日のようなバトルは珍しい。もちろん挑戦は好きだけど、オーバー・テイクは物事をずっとスイートにしてくれた。最後にセバスチャンを追い抜くのはタフだった。彼は遅くなっていたけど、調子が悪くなってはいなかった。バック・ストレートでは難しかったので、その前に彼を抜きたかった。フライ・アウェイ3戦を振り返ると、僕達に戦うことがで切るマシンがあることに驚いている。レッドブルとのギャップを縮めるためにやらなければならないことはまだあるけど、僕たちの方が良い戦略だったし、上手く実行することも出来た。チームはヨーロッパ・シリーズに向け、これまで以上に懸命にプッシュし続ける。とても誇りに思っているよ。今回のレースは、僕のレース優勝のなかでもトップ3に入る。僕は勝つために存在し、生き、呼吸をしているんだ。勝利が大好きだし、それ以上幸せなことはない」
実際、会心の勝利だった。まず、誰にも止められない勢いのヴェッテルを止めたこと。そして、レース後半、チームからの「アタックはまだ後だ」のメッセージを気持ちよく「無視」し、見事な自己判断のアタックでトップを奪った、ハミルトンらしい圧巻のドライビング。ハミルトンは明らかに表彰台の裏で感極まっていた。「ベスト・レースのひとつ」は謙遜じゃない。これでトルコからのヨーロッパ・ラウンドに明らかに弾みが着く。
反対にせっかくスタートを決めた筈のバトンは全てに於いて裏目。挙げ句に自分のピットを間違えてるようでは、名門チームのエースの座は永遠に得られない。