中国GP・FP2結果
金曜日の上海サーキットは午後も曇り空、気温26度、路面温度は35度。スタンドには徐々にファンの姿が。バック・ストレートは相変わらず霞んでいる。ピットでのレッドブルのふたりの表情は明るい。真っ先にコース・インしたのはトロ・ロッソのアルグエルスアリ、続いてヴァージンのダンブロシオ、チーム・ロータスのコヴァライネン、トゥルーリ、そしてザウバーの可夢偉らが続く。フェラーリ/アロンソは相変わらずピットで作業中。午前中のリチャルド起用のために乗れなかったアルグエルスアリが精力的に走り込み、1分44秒404を記録。フォースインディアのディ・レスタがマシンの準備が出来ていないよう。開始5分、ハミルトンが1分40秒台、これにバトンが続いてマクラーレン1−2。3番手にロズベルグ、4位シューマッハーとメルセデスGP勢が3−4。
8分、出遅れを焦っているのかアルグエルスアリが勢い余ってスピン。マクラーレンのバトンが1分39秒431を記録。フェラーリはマッサが3番手/アロンソ6番手に。午前中低迷した可夢偉は午前中新しいエキゾースト・システムを試していたらしく、元に戻した午後のセッションは好調、1分41秒台で8番手タイム。14分、1コーナーでマッサがペトロフの進路を塞いでしまい、ペトロフが手を挙げて抗議。
20分、ロズベルグが1分38秒912でトップへ。メルセデスGPのピットにはミカ・ハッキネンの姿が。22分、7周走ったヴェッテルから「タイヤがタレて来た」との無線。ウィリアムズのマルドナドがオプション・タイヤ装着で1分39秒667で3番手に食い込む。32分、マッサがオプションで1分38秒507。デイ・レスタのマシンはガレージ内でエンジンが取り外されている状態。HRTのリウッツィもまだコースに出られない。38分、ロズベルグがオプション・タイヤ装着で全体ベストの1分37秒943を記録。
45分、1コーナーでハイドフェルドがまたもクラッシュ、フロント部を壊してしまう。どうにかコースに復帰するもノーズがマシン下部に潜り込んでしまい、結局ストップ。マーシャルの手を借りてピットへ押して貰う。55分、アロンソ車は油圧計のトラブルらしく、まだ整備中。可夢偉がオプション・タイヤ装着で1分39秒553/5番手に。
60分/残り30分、レッドブル/ヴェッテルがオプション・タイヤでコース・イン。マクラーレンのハミルトンが続き、区間ベストを更新し合う。結局ハミルトンが1分37秒854でトップへ。返す刀でヴェッテルが1分37秒688でトップ奪還、後方からバトンが1分37秒935でハミルトンに次ぐ3位。ハイドフェルドがコースに復帰、しかしどうもリズムに乗れない様子。ここまでマシンが整備出来ていないディ・レスタはピット・ウォールで首を横に振っている。ウェバーは運悪くトラフィックにつかまって、なかなかタイムが出ない。ここまでトップはヴェッテル、続いてハミルトン、バトン、ロズベルグ、シューマッハー、マッサのトップ6。7番手にフォースインディアのスーティルが着け、8位ハイドフェルド、9位ペトロフ、10位にようやくウェバー、可夢偉は11番手。
80分経過/残り15分、まだ出られないHRT/リウッツィ車は電気系統のトラブルか。しかしFOMカメラにマネージャーと並んで笑顔で手を振っている。各車レース・シミュレーションに入ったか、現在5番手のシューマッハーに「エンジンを労って走れ」との無線。ヴェッテルも既に燃料を積んでの走行に切り替えた模様。残り10分を切り、やっとアロンソがコース・イン、オプション・タイヤで1分40秒台。残り5分、リウッツィがようやくアタック、チェッカー後、僅か3ラップ目でなんとヴァージン2台を上回る1分43秒850/当然107%以内のタイムを記録。後方のアロンソが抜けないのが印象的だった。反面、グロックは107%外。土曜日を前に不安要素となってしまった。
中国GP・FP2結果