ラリー事故で怪我をしたロベルト・クビサの代役としてロータス・ルノーGPのエースとなったニック・ハイドフェルドは、マレーシアGPで3位表彰台を獲得した。
6番グリッドから素晴らしいスタート・ダッシュでヴェッテルに続く2位へジャンプ・アップし、トップ・ドライバー達とのバトルを制して3位フィニッシュしたハイドフェルドが喜びを語った。
ハイドフェルド「オーストラリアGPと同じように素晴らしいスタートを決めたんだけど、まさかこれほど多くのポジションを得られるとは予想していなかった。6位から4つポジションを上げて2番手まで浮上したんだよ。その後はセバスチャンを必死に追いかけたけど、彼の方がかなり速かったんだ。それから雨が少し落ちてきたことに気づいて、タイヤが厳しくなって来てたんだけどコースに留まった。最初のピットストップではいくつかポジションを失ったけど、僕達に良いペースがあるのは明らかで、前のマシンと戦うことも充分可能だった。フェルナンドのトラブルは僕達にとって幸運だったけど、ルイスとのバトルは凄く面白かった!。最後の数周はマークが接近して来たが、僕には防御出来るだけの速さがあったんだ。これはロータス・ルノーGPにとって素晴らしい結果になったし、今年のチームが大きく前進出来ている証拠だよ」
開幕戦でのペトロフに続き、今度はハイドフェルドがキッチリとポディウム・フィニッシュ。ベッドの上でクビサがさぞかし悔しがっていることだろう。今回ペトロフは残念なリタイアとなったが、このままふたりのドライバーが切磋琢磨してくれれば、ロータス・ルノーGPの大躍進も充分にあり得る。絶対的エース・クビサの不在は、チームの意外な活性化へと繋がっているようである。