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バリチェロ「まだ信じている」

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マレーシアGPで、ウィリアムズのルーベンス・バリチェロは開幕戦に続いて2戦連続リタイアとなったが、まだ遅れを取り返せると信じて中国GPに望む。
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開幕戦ではニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)と接触、第2戦ではエイドリアン・スーティル(フォースインディア)と接触してタイヤを傷めた後、マシン・トラブルで連続リタイアとなったベテランのバリチェロ。チームも開幕から2戦連続のダブル・リタイアとなり、走行データ取得でも他チームに遅れを取っている。マレーシアと連続開催となる中国GPでのパフォーマンス向上に向け、チーム一丸となることを誓った。
バリチェロ 「今日はハイドロリックの問題でリタイアしなければならなかったが、いったい何が問題だったのか、特定しようとチームが分析している。いずれにせよ事故のあと、パンクしたタイヤを交換するために早めにピット・ストップしたことで、リタイアしなければならなかった時は後方を走っていた。これは望んでいたシーズンのスタートではないし、改善しなくちゃならない。現時点で僕達には信頼性のあるマシンがないけれど、遅れを取り戻そうと頑張っている。本拠地でチームは物事の解決を目指し、マシンに良いパフォーマンスを齎すために懸命にプッシュしているから、すぐにそこに辿り着けると信じている。マシンのパフォーマンスを改善し、上海へ向うよ」

バリチェロ自身が言っているように、中団グループからのスタートはレース序盤の接近戦で極めてリスキーな闘いを余儀なくされる。しかし今季のウィリアムズFW33には予選で上位に進出するための「1発の速さ」がない。このままではいつまでも状況は改善されず、我々が恐れていること…つまり、出走300戦を越える愛すべき大ベテランがF1を去る理由が出来てしまう。2年前にはタイトル争いを繰り広げた実力者の円熟した走りを、我々はまだ観ていたい。