記事一覧

ピレリ、マレーシアでは4回交換も

ファイル 149-1.jpg

ピレリは、気温/路面温度の高くなるマレーシアGPではタイヤの劣化が劇的になり、各チームは3〜4回のピットストップを行うことになるだろうと予想している。
続き
開幕戦オーストラリアGPでは、大方の予想に反して殆どのドライバーがスタンダードに2ストップを選択し、失格となったもののザウバー・フェラーリのセルジオ・ペレスに至っては僅か1回のタイヤ交換でレースを走り、7位でゴールした。だがピレリのモーター・スポーツ・ディレクター、ポール・ヘンベリーは、高温のマレーシア/セパンではタイヤの摩耗がより激しくなると考えている。「我々のオーストラリアでのグランプリ・デビューにはとても興奮したが、マレーシアではより高い気温とデグラデーションの増加により、異なるものとなるだろう。オーストラリアでは2〜3回のピットストップになると予想していたが、マレーシアでは3〜4回まで増加すると思う」ピレリは、金曜フリー走行での追加のタイヤ・テストの機会を利用し、マレーシアで各ドライバーに改良版したハード・コンパウンドを2セット余分に供給する予定。「シーズン中のテストは許されていないので、これがより多くのデータとフィード・バックを集める貴重なチャンスなのだ。一方で、チームは将来提供される可能性があるものを試すことが出来るだろう」

マクラーレンの意外な快走と同様に、開幕戦で驚かされたのがピレリ・タイヤの「耐久性」である。BSに比べて燃料搭載時のタレが激しいとのことだが、意外にその後/後半良く保つ、と言うことなのかも知れない。ただしタイヤの温度が上がらないと言う症状は相変わらずフェラーリを苦しめてしまっているようで、皆が2ストップのところ3ストップとなり、マッサが最速ラップを記録したもののポディウム・フィニッシュには至らなかった。ピレリの開発力がフェラーリを追い越してしまった…とは考えにくいが、タイヤ・メーカーと上手く付き合って行く必要性を誰よりも知るのもまたフェラーリだ。シューマッハー黄金期、BSと共に得た強さを忘れてはならない。