レッドブルのセバスチャン・ヴェッテルは、2013年に導入予定の4気筒エンジンにはあまり賛成ではないらしい。
もしも夢の世界へ行けるとしたら、ヴェッテルはV12エンジンのF1が良いとF1公式サイトで語った。「マシンにV12エンジンを載せるよ!。僕は4気筒エンジンには反対だ。だからKERSを外してV12を載せるよ。その方が今より"グリーン"だ!」更にドラッグ・リダクション・システム(DRS)などの採用が正しいかどうかの確信は持てないと言う。「別に新しくなくても良い。ただオーバー・テイク出来るようになれば良いんだ。それでショーが魅力的になればね。現代のF1ではオーバー・テイクが不可能に近いことは誰でも知っているから、それが出来るドライバーは一目置かれる。ただ、一方でオーバー・テイクは決して人工的になってはいけないとも思う。だからDRSには不安を感じている。人工的になりすぎないことだけを望むけど、最速のドライバーが最速の走りを出来る方法を見つけるのはとても難しいんだ」
また、時代を問わず、誰でもチームメイトに選べるとしたら、ヨッヘン・リントを選ぶと述べた。「彼は非常にクールだ。もしチーム・メイトだったら最高だっただろうね!」と答え、どのシーズンで闘いたかったかとの質問には1970年(リントが没後タイトルを獲得した年)を挙げた。また、F1の歴史を通してどのマシンでも乗って良いなら、1990年にアイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーがドライヴしたマクラーレンを選ぶと述べた。「1990年のマクラーレンだ。MP4ー5だよ」更に、ディナーに4人招待出来るのなら、との問いにセナ、リント、ファン・マヌエル・ファンジオ、そしてバーニー・エクレストン、と答えている。
残念だが1990年のマクラーレンはMP4ー5B、セナが自身2度目のタイトルをとったホンダV10エンジン仕様だ。よって、ヴェッテルは1989年のMP4ー5/ホンダV10と1991年のMP4ー6/ホンダV12を混同している可能性はある。が、その頃セブはまだ3歳位。リントに至っては没後20年だ。もっとも、如何に彼が過去のF1に魅力を感じているかの証しでもある。同時に、やはりセブはバーニー・エクレストンの強い味方なのだ。