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DRSルール変更へ

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FIAの技術責任者であるチャーリー・ホワイティングは、今後DRS(可動リア・ウイング)のルールに微調整を加える可能性を示唆した。
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開幕戦の行われたメルボルンのアルバート・パーク・サーキットのメイン・ストレートでは、明らかにペースの上がらないフェラーリのフェリペ・マッサをパスしようとしたマクラーレンのジェンソン・バトンの試みが上手く行かなかったのが目立ち、この新しい可動リア・ウィング/ドラッグ・リダクション・システム(DRS)にあまり効果がないことが証明されてしまった。このシステムが使用可能なゾーンにはこのサーキットで一番長いストレートの全体が含まれていたが、その手前には高速コーナーのターン16があり、チームはオーバーテイク・ゾーンの設定にも懐疑的だった。ホワイティングは「このシステムのメルボルンでの効果が、決して理想的なものではなかったのは事実だ。メイン・ストレートは短過ぎ、その前のコーナーが速過ぎたんだ。今後マレーシアと中国で様子を見てから、必要に応じた調整をすることになるだろう」とDRSルールの変更の可能性を示唆した。

FIAにはそこまでして「オーバー・テイク・ショウ」が必要なのか。ドライバーの仕事量、ステアリング部の複雑化などによる危険性も含め、ドライバーからも不評なこのシステムに未来はあるのか。何しろ、サーキットがDRS使用前提で設計されていない以上、そうそうFIAの思い通りには行かないと言うのが現実である。