開幕戦オーストラリアGP・公式予選結果
公式予選は薄曇り、気温16度、路面温度18度と寒いセッションとなった。バリチェロはギアボックス交換、グロックがエンジン交換。
Q1は好調なペトロフがプライム・タイヤでコース・イン。ヴァージン勢、ようやく2台が走ったHRTもコースへ。ペトロフは1分27秒台。すぐさまヴェッテルが26秒台をマークし、午前中にようやく走行したばかりのHRTは既に107%ルール・ピンチ。ウェバーが25秒台に入り、ヴェッテルとトップ争い。続いてハミルトンが上回る。残り10分、ザウバーとトロ・ロッソはようやくピット・アウト。
残り5分、ヴェッテル1分25秒296。ハミルトン、可夢偉、ロズベルグ、バトンと続く。ボーダー・ラインにいるのはマルドナドとハイドフェルド。コース上ではHRT勢が107%ルールと格闘。チェッカーが振られ、トラフィックから抜けられなかったハイドフェルドがQ1ノック・アウト。以下コヴァライネン、トゥルーリ、グロック、ダンブロシオがQ1敗退、HRTのふたりは107%ルールにより予選落ちが決定。
15分間のQ2はアルグエルスアリからコース・イン。各車オプション・タイヤ装着。開始早々バリチェロがターン3のグラベルに捕まってアタック出来ず。イエロー・フラッグで各車ピットへ。その間コース上でタイヤのマネージメントを行っていたヴェッテルとハミルトンがアタック再開。プライム・タイヤのハミルトンが1分25秒525でトップ。すぐさまオプションのバトンが1分24秒957、それをヴェッテルが1分24秒090で上回る。フェラーリ勢は苦戦中。
残り5分で可夢偉がコース・イン、25秒台で7番手。ボーダー・ラインはブエミ、アルグエルスアリ、マルドナド。アンダー・ステアに苦しむスーティルがホーム・ストレート上で1回転。チェッカー目前、ブエミとシューマッハーが11番手でボーダー。結局はシューマッハーがQ2落ち。可夢偉は5位でQ3進出。
Q3開始1分、最初にコースに出たのはマクラーレン勢。モニターには心配そうにバトンを見守る道端ジェシカ。ハミルトンが1分24秒501でトップ、続いてバトン。しかしあっと言う間にヴェッテルが1分23秒529のコース・レコードを叩き出す。しかもコース・オフしながらのタイム。2番手にウェバーでレッドブル1−2。残り2分、マッサがピット・アウト直後にスピン、フェラーリ勢はタイヤが温まらない。チェッカー直前、ヴェッテルがダメ押しのアタックも自身の記録を上回れず。ハミルトンが1分24秒307でレッドブル勢に割って入り、バトンがウェバーの後4番手。可夢偉は新品タイヤが終ってしまい9位。
異次元の速さを見せつけたヴェッテルと、奇跡の大躍進を遂げたマクラーレン。ペトロフ/ルノー、可夢偉/ザウバー、ブエミ/トロ・ロッソが何処まで上位に絡めるか。