オーストラリアGP・FP2結果
開幕戦オーストラリアGP・金曜フリー走行2結果
フリー走行2スタート。空には雲が広がり、木々は大きく揺れている。今にも降り出しそうだ。HRTのピットではカーティケヤンとリウッツィが深刻そうに会話中。ただ、午前中は普段着だったカーティケヤンがレーシング・スーツに着替えてはいた。
セッション開始、気温16度/路面温度20度。各チーム息せき切ってピットを後にはせず、モニターで様子見の態勢。ザウバーのルーキー、ペレスがまずコース・イン。サード/リザーブ・ドライバーが仕事を終え、ロータスはチャンドックに代わってレギュラーのトゥルーリが乗った。親日家のトゥルーリのヘルメットは完全日の丸ヴァージョン。フォース・インディアからはようやくルーキーのディ・レスタが出走、チームからどんな指示が出ているかは解らないが、たまたま遭遇したペレスやシューマッハー相手にバトルを展開。
開始10分、ヴェッテルに「KERSを使え」の無線。フェラーリのアロンソが1分28秒393、続いてシューマッハーが27秒台に入る。続いてハミルトンがタイムを塗り替えるが、マクラーレンは縁石で激しくジャンプ、ストレートでも跳ねており、明らかにドライブしづらそうに見える。この頃から天候は回復、コース上には陽が射して来た。開始20分、最後にチーム・ロータス勢がコース・イン、HRTはまだエンジンがかからない。
開始18分、ハミルトンが1分26秒961。午前中5番手と好調なバリチェロが無駄のない綺麗なライン取りでトップ10。25分、ヴェッテルから「フロント・タイヤからバイブレーションを感じる」とのレポート。フォース・インディアのピットには気難しそうな顔でアンソニー・ハミルトン(現ディ・レスタのマネージャー)が立っていた。
27分、ウィリアムズのマルドナドが黄色いマーキングのオプション・タイヤでコース・イン。しかし空からは雨粒が。30分経過し、HRTはまだ1台目と奮闘中。バトンのオンボード・カメラにはヘルメット上部の「頑張れ日本」の文字が大映しになる。バリチェロが27秒台に入り3番手へ。
開始35分、シューマッハーがオプション・タイヤで1分26秒590でトップ・タイム。これを皮切りにトップ4が続々とオプション・タイヤ・アタックを開始、50分にはバトンが1分25秒854を記録し、マクラーレン勢が1−2態勢を築く。ヴェッテル、ウェバー、アロンソがこれにアタック…と言う大事な場面で小雨が降り出し、各チームタイム・アタック終了。
チェッカー直前、遂にHRTのピットから1台のマシンが出発。リウッツィがF111をゆっくり1周させ、HRTのシェイク・ダウンはようやく終了した。
HRT、ギリギリセーフ。グロック(ヴァージン)は明日の予選での107%ルールが気になり始めた。