元HRTのインド人ドライバー、カルン・チャンドックは、2011年のリザーブ・ドライバーとしてチーム・ロータスに加入した。チャンドックは開幕戦オーストラリアGPの金曜日のフリー走行1回目に出走する。
昨年HRTからF1デビューしたチャンドックは、かねてからチーム・ロータスと交渉していたが、開幕直前になってようやく契約が締結された。今後、チャンドックはチーム・ロータスの公式リザーブ・ドライバーとしてグランプリに帯同し、いくつかのフリー走行に出走する予定となっており、初仕事は開幕戦オーストラリアGPとなる。チャンドックは「チームとかなりの間、自分の役割について話し合ってきた。そして今、2011年にチーム・ロータスで走ることを発表出来たことを嬉しく思う。どのセッションでマシンに乗るか、などの詳細はこれから検討する。プレ・シーズン・テストで彼らと一緒に過ごしてみて、チーム全員がこのチームをグリッドの上位に戻すため、どれほど熱心であるかを確認することが出来た。このチームの将来を形作ることに役立てることを本当に名誉に思う。全力を尽くすつもりだ」と抱負を語った。
今年の歴史上初のインドGP開催/出場という悲願達成を前提に、いったいチャンドック親子はF1にいくら注ぎ込んだのだろう。昨年、満を持して1年前倒しでデビュー・チームとして契約したHRTには資金難を理由に途中でレギュラーから降ろされ、あれよと言うまにチームはインドの先輩、カーティケヤンと契約。史上初のインドGP出走を諦められないチャンドックは、最終的に同じ新興チームのロータスのファースト・リザーブ・ドライバー、という手段に出た。が、これで得られるのはせいぜいインドGP金曜フリー走行出走、という栄誉のみ。流石にチーム・ロータスがチャンドックのためにトゥルーリかコヴァライネンをインドGPのみ降ろす、とは考え憎い。
それともチャンドック家にはまだ何か秘策があるのだろうか?。