ピレリは、Ｆ１開幕戦オーストラリアＧＰの金曜フリー走行に、新たにタイヤ・セットを追加して各チームに供給することを決定した。
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ＦＩＡは２０１１年シーズンを通し、本来規約で定められた全１１セットから、レース週末にピレリが選んだ１２セットのタイヤをチームに与えられるよう、規約を変更することで合意した。この規約は、ピレリがシーズンを通して実験的なタイヤを試すチャンスを与えるために導入、各チームが多くの走行を重ねるために十分なタイヤセットを得られるよう、変更された。１２番目のタイヤセットとして供給されるのはプライム側のハード・コンパウンドで、１回目と２回目のフリー走行でのみ使用可能で、チームは３回目のフリー走行が始まる前に、他の２セットのプライム・タイヤと１セットのオプション・タイヤと共に、このセットをＦＩＡに返却しなければならない。ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは「オーストラリアでは２〜３回のピットストップを狙っているが、それは当社のＤＮＡにいくつかの点で反している。我々の市販タイヤは可能な限りの長持ちするように設計されているからだ。しかし、Ｆ１のケースは非常に異なり、チームとプロモーターから与えられた我々の任務はエンターテイメントを提供することである。ドライバーとチームがレース中に異なる戦略をとるために我々のタイヤをどのように使うかを正確に確認することは非常に興味深い」 と語った。

未だ昨年までのＢＳグリップに慣れたドライバー達からはブーイングに近い評判しか得られていないピレリ。ドライバー達によれば開幕戦では３〜４回ものピット・ストップが必要とされると予想され、初レースとなる開幕戦直前となった今、ようやく「救いの手」が差し伸べられた形となった。