マクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ代表は2011年シーズン開幕への準備は万端だと語った。
冬期合同テストでは散々だったマクラーレンの新車MP4ー26だが、前評判が極めて低いマクラーレンのウィットマーシュ・チーム代表は「メディアによると、上位チームでは我々一番評価が低いらしいね。確かに合同テストではそれほどタイムが良かった訳ではないが、F1の歴史を見れば、レース前のタイムが当てにならないというのは誰でも知っている。本当の評価は、メルボルンのグリッドで初めて下して欲しいね」と、自信たっぷりに語った。同チーム関係者によれば、マクラーレンは開幕までに排気システムやフロアなど、エアロ・ダイナミクスを中心に極めて強力なアップデートを施し、なんとラップ1秒もの短縮を図ったという。
…この自信は不気味だ。確かにマクラーレンは逆境からの復活にはグリッド上で最も強いチームである。が、合同テストの流れを見る限り、その差はあまりにも絶望的に見えた。そして過去の事例から見る限り、その問題が解決して競争力を取り戻すには数戦かかる筈である。特に2つの開発チームを隔年で可動させるマクラーレン、今季は悪夢の2009年と同じ奇数年、しかもパット・フライは既に離脱済み。それでもウィットマーシュの言うことが本当なら、これは大きな開幕戦の見所のひとつとなる。いくつものマジックを実現して来たマクラーレン、今季も大どんでん返しはあるのか。